住宅販売価格と坪単価

自分の理想をかなえる住宅を購入したいと考え、家探しをはじめたものの、どれくらいの価格なら「買い」なのか、素人目に判断するのは難しいものです。住宅の購入を決めたら、家の販売価格だけでなく、住宅ローンの返済にかかる年月、購入時に支払う手数料といったものをすべて勘案した資金計画を立てます。資金計画を立てることによって、しっかりと住宅ローンを返済できる見込みを持ち、安心して住宅を購入できます。

しっかり資金計画を立て、住宅の購入に使える予算を決めたら、予算に見合った住宅を探します。当然、住宅の本体価格は重要ですが、この時、本体価格のみしか考慮していない人も少なくありません。各ハウスメーカーで提供されている家は広さや間取り、設備などあらゆる面で違いがあり、それによって価格も上下します。単純な本体価格のみを比較しただけでは、価格が妥当か否かを確認することができません。できるだけ正確な資金計画を出すことが重要です。

坪単価を計算しましょう

住宅の購入に支払う価格の妥当について考える時、重要になるのは坪単価です。1坪あたりの建築費であり、本体価格を延べ床面積で割った数値になります。単純な家同士の性能や価格を比較することはできても、住宅のコストパフォーマンスを比べることは難しいですが、坪単価の概念を知っていれば、延べ床面積と本体価格を用いて坪単価を算出し、建てられる家のグレードや性能についてある程度把握することができます。コストパフォーマンスを知りたい場合は、坪単価を計算することがポイントと言えます。

注意が必要なのは、ハウスメーカーが坪単価を出す場合、延べ床面積ではなく、施工床面積を使用して計算をするケースがあることです。延べ床面積には、ベランダや玄関、テラスなどは含まれません。しかし、施工床面積にはこれらが含まれます。延べ床面積よりも施工床面積のほうが、坪単価が安くなります。坪単価が安いという理由で購入を決めた場合、住宅の性能が理想に伴っていない場合があります。後々苦労することになりかねません。会社側に坪単価を計算してもらう時は、どちらの面積を用いて計算したかをしっかりと確認し、正確な坪単価でコストパフォーマンスを比較しましょう。

本体価格+3割が目安

坪単価を計算するために使用する本体価格には、税金や設備の工事にかかる費用など、諸経費が含まれません。坪単価から計算して本体価格を算出しても、それ以上に費用がかかるケースがほとんどです。家の購入に支払う費用を計算する時は、本体価格に3割程度の金額が追加されると覚えておきましょう。また、本体価格に関しても、ハウスメーカーによってどの費用が含まれるのか変わります。設備費用まで含める会社もあれば、工事費用のみを指している会社もあります。しっかりと事前に確認しましょう。岩手で家づくりをするハウスメーカーのように、どれだけの予算でどのような家を建てたいのか、家づくりに関する相談ができる会社なら安心です。